O&Mメンテナンス業者おすすめランキング
【産業用太陽光発電】メンテナンス(O&M)業者ランキングTOP3
【産業用太陽光発電】メンテナンス(O&M)におすすめの業者を比較ランキングで紹介します!
はじめまして。産業用太陽光発電所を所有しているものです。以前からメンテナンスをお願いしている会社があったのですが、先日災害によってダメージを受けた際の対応に不満を持ちました。そこで、新たにメンテナンスをお願いできる業者を探す形にしました。 今は乗り換えが済み、新しいメンテナンス会社の対応に大変満足しているところです。そこで今回は、さまざまな業者を比較した私が、産業用太陽光発電のメンテナンス(O&M)業者をランキング形式でご紹介したいと思います。同じようにメンテナンスで悩む方の参考になれば幸いです。 また、ランキングは、数ある産業用太陽光発電のメンテナンス業者の中から、特におすすめのできる業者を厳選し、その上、WEBアンケート調査を実施した上で順位を決定したものとなっています。
【産業用太陽光発電】メンテナンス(O&M)業者おすすめランキング一覧!
第1位とくとくサービス(和上ホールディングスグループ)
20年以上の豊富な実績で太陽光事業に精通している
和上ホールディングスグループのとくとくサービスは、創業27年、施工実績13000棟の実績を持ち、安心して長期的なメンテナンスを依頼できる会社です。とくに災害対応には強く、災害時の駆けつけ点検に関しては無制限で行っているのも魅力です。 また、業界初であり和上ホールディングスグループのとくとくサービスだけの特典でもある「制御補償」を導入。出力制限の際も、停止した日数や時間、天候などを調べ損失額を算出して補償してくれる。
おすすめポイント
- Point.1 災害時の駆けつけ点検は無制限!災害に強いのが魅力
- Point.2 独自の制御補償で出力抑制時も安心
とくとくサービス(株式会社和上ホールディングス)の基本情報
実績 | 施工実績10,000棟以上、発電所契約数148.32MW(2020年9月現在) |
本社所在地 | 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地 1-13-22WeWork 御堂筋フロンティア 7F |
対応地域 | 全国 |
第2位株式会社ウエストO&M
監視から緊急対応までを総合サポート
株式会社ウエストO&Mは、2013年の創立以来、300サイト以上、300MW以上という国内トップクラスのO&M実績を持つ会社です。24時間365日体制の監視センターから、緊急対応、災害時の駆けつけなど総合的なサポートを行っています。 また、まだ歴史の浅い太陽光発電において、より高い技術や知識を持つ技術者を、全国のネットワークを使い確保し、より安全で安心のサービスを提供しています。
おすすめポイント
- Point.1 総合的なサポートで最大限のパフォーマンスを発揮をお手伝い
- Point.2 全国のネットワークによって高い技術を持つ技術者を確保
株式会社ウエストO&Mの基本情報
実績 | 300サイト以上、300MW以上(2018年6月現在) |
本社所在地 | 広島県広島市西区楠木町1-15-34 ウエスト第2ビル |
対応地域 | 全国 |
第3位タカシマメンテナンス
太陽光発電の施工会社として高い知識を持つ
タカシマメンテナンスは、元々太陽光発電を施工する会社として運営しているため、電気の設備に関する豊富な知識と、架台や太陽光パネルなど部材への深い知識を併せ持っているのが特徴です。そのため、軽微な以上に関してはその場で補修ができるのも魅力。 また、1回のみのスポット点検も実施しているので、まずは発電量などを知りたいという人でも気軽に利用できます。
おすすめポイント
- Point.1 太陽光発電の施工会社なので豊富な知識を持ち合わせている
- Point.2 1回きりの点検「スポット点検」の利用も可能
タカシマメンテナンスの基本情報
実績 | メンテナンスのみで20社以上、34MW以上(2020年9月現在) |
本社所在地 | 大阪市淀川区西中島5丁目3-4 新大阪高光ビル |
対応地域 | 全国(低圧については制限あり) |
第4位自然電力グループ
世界中で2,700MW超の太陽光・風力発電所を管理
自然電力グループが提供しているjuwi自然電力オペレーションは、これまでせかき各地で2,700MWを超える風力発電所や太陽光発電所のO&M事業を行ってきた実績があります。そんなjuwi自然電力オペレーションの強みは、juwi自然電力独自の購買網を活かした調達力や交渉力。機器が損傷した場合でも、迅速に対応することができるのです。
おすすめポイント
- Point.1 日本だけでなく世界各地での発電所運営経験のあるプロフェショナル集団
- Point.2 幅広い調達力と交渉力で、機材の破損時でも迅速に対応が可能
自然電力グループの基本情報
実績 | 世界中で約2,700MW以上の陽光・風力発電所管理、国内は300MW以上(2019年9月末時点) |
本社所在地 | 東京都文京区本郷 4-9-22 本郷フジビル2F(総合受付)/ 3F |
対応地域 | 全国 |
第5位afterFIT(株式会社アフターフィット)
予防保守で20年間の安定した発電所の運用をサポート
afterFITは、あるべきメンテナンスを大切にしている会社で、O&Mのメニューをカスタマイズできるのが特徴です。必要なメンテナンスだけに絞り、無駄な費用の削減などを推進しています。 また、afterFITのO&Mに携わる人員は全員が正社員で構成されています。その8割は電気主任技術者の資格を持ち、ACとDCの両方に対応できるため、O&Mのコストを大幅に下げることができます。
おすすめポイント
- Point.1 O&Mに携わる8割の人員が電気主任技術者
- Point.2 必要なメニューをカスタマイズして選ぶことができる
afterFIT(株式会社アフターフィット)の基本情報
実績 | EPC214.9MW、自社保有104.0MW、O&M293.1MW(2020年月現在) |
本社所在地 | 東京都港区芝大門2-4-6 豊国ビル1・2F |
対応地域 | 全国 |
【NEW】新着情報

太陽光パネルに日光が当たり、その光を電気エネルギーに変換するのが太陽光発電です。そのため、太陽光パネルに日光が当たらなければ発電はできません。夜間や太陽が出ていない日は仕方ないですが、晴れているのに発電量が落ちてしまうことがあります。 その原因は、パネル表面の汚れです。汚れが付着したままだと発電量が落ち、それは売電収入の低下にもつながります。 常に清潔にしておくのがベストですが、屋根の上にある太陽 [続きを読む]

太陽光発電はメンテナンスフリーという「説」があるので、今もなおメンテナンスについてあまり関心がない人も多くいます。これから太陽光発電を導入しようと考えている人はともかく、すでに導入している人の中には「メンテナンスフリーだと言われた」という理由で放置してしまっていることが少なくありません。 しかし、太陽光発電も家電の一種です。メンテナンスをしなければ性能が低下しますし、故障の原因にもなります。 今回 [続きを読む]

太陽光発電は、少なくとも4年に1回程度の点検が必要であるといわれています。これを多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれですが、太陽光発電は比較的トラブルの少ない機器なので、4年に1回のチェックで問題がなければ次の4年も安心して利用できる可能性が高いといえます。 今回はこの4年に1回のペースで行うべきメンテナンスで得られるメリットと、規模別の費用相場について解説します。 こんなにある、太陽光発電 [続きを読む]

現在太陽光発電を導入されている方の中には「メンテナンスフリーだから」というセールストークを聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。その言葉を信じてメンテナンスをしていなかった場合、発電量の低下や故障リスクの増大などが起きている可能性があります。 「そんなの聞いていない」となるかもしれませんが、太陽光発電は適切なメンテナンスをすることにより本来の能力を発揮し、期待どおりの売電収入も上がり [続きを読む]

太陽光発電システムは複雑な機器も含む電気設備なので、取り扱いにはプロの知識と経験が必要です。太陽光発電システムの規模によっては定期的なメンテナンスが義務付けられており、その任務にあたるのは「メンテナンスのプロ」です。 それではメンテナンスのプロとはどんなスキルや資格を持った人たちなのでしょうか。今回は太陽光発電メンテナンスの資格について解説します。 太陽光発電の資格事情 最初に結論から述べると、太 [続きを読む]

肝臓は沈黙の臓器といいますが、太陽光発電にも通じるところがあります。というのも、太陽光発電システムは適切なメンテナンスをしておかないと静かに不具合が進行し、発電量が低下したり故障を招いたりしてしまうからです。 今回は、太陽光発電のメンテナンスを怠るとどんな問題が起きるのか、それを防ぐにはどうするべきなのかといった、メンテナンスの重要性について解説します。「太陽光発電はメンテナンスフリー」と思ってい [続きを読む]

太陽光発電は適切なメンテナンスをしてこそ、本来の性能を発揮します。本来の性能を発揮できるかどうかは売電収入にも関わってくるためとても重要ですが、その次に気になるのが専門業者にメンテナンスを依頼した時の費用です。 自分でやれば安上がりなのでは?ということでDIYの感覚で太陽光発電のメンテナンスをすることはおすすめしませんが、それでもやってみたいという方に向けて自力でメンテナンスをする際の注意点につい [続きを読む]

太陽光発電がメンテナンスフリーだというのは今や昔話となり、適切なメンテナンスをしてこそ本来の能力が発揮されるというのが現在の正しい認識です。正確にいえばメンテナンスフリーだと言われていた当時もメンテナンスの必要性はあったのですが、そもそも太陽光発電が普及し始めて浅かったこともあり、メンテナンスの重要性にまで関心が及んでいなかった部分があります。 今では太陽光発電とメンテナンスがセットとして認識され [続きを読む]
【産業用太陽光発電】メンテナンス(O&M)業者おすすめランキング一覧表
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サービス名 | とくとくサービス | 株式会社ウエスト | タカシマメンテナンス | 自然電力グループ | afterFIT |
会社名 | 株式会社和上ホールディングス | 株式会社ウエストO&M | 株式会社タカシマ | 自然電力株式会社 | 株式会社afterFIT(アフターフィット) |
実績 | 施工実績10,000棟以上、発電所契約数148.32MW | 300サイト以上、300MW以上 | メンテナンスのみで20社以上、34MW以上 | 世界中で約2,700MW以上の太陽光・風力発電所管理、国内は300MW以上 | EPC214.9MW,自社保有104.0MW,O&M293.1MW |
強み | 災害時の駆けつけ無制限自独のサービス「制御補償」 | 24時間365日大勢の監視センター | 高い専門性や知識 | 幅広い調達力と交渉力 | カスタマイズ可能なO&Mのメニュー |
創立 | 1993年7月 | 2013年6月 | 1993年7月 | 1993年7月 | 2016年10月 |
お問い合わせ | 電話もしくは問い合わせフォーム※フリーコールで24時間365日対応 | 電話もしくは問い合わせフォーム※フリーコールあり | 電話もしくは問い合わせフォーム | 電話もしくは問い合わせフォーム | 問い合わせフォーム |
無料点検 | あり | なし | なし(スポット点検あり) | なし | なし |
詳細リンク | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら |
公式リンク | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら |
その他産業用太陽光発電メンテナンス(O&M)業者一覧紹介
メンテナンスの重要性・O&Mサービスとは?
以前はメンテナンスの必要をそこまで説かれていなかった太陽光発電所ですが、実際に設置した企業は頻繁にトラブルを体験していると言われています。そんな太陽光発電所のメンテナンスについて、また、O&Mサービスがどのようなものなのかをご紹介していきます。
メンテナンスを行う重要性
太陽光発電によって安定した収入を得るためには、パネルやパワコンの能力を20年間という長期間にわたって最大限に発揮させる必要があります。
その間一切のメンテナンスを行わなければ、発電不良や故障によって初期投資としてかけた金額を回収できず返済できないという最悪の事態も起こり得てしまうのです。だからこそメンテナンスは重要ですし、太陽光発電に欠かせないものとなります。
メンテナンスは義務化されいている(FIT法の改正)
これまではメンテナンスについて自由に選択できる事になっていましたが、2017年の4月に施行された「改正FIT法」によって、太陽光発電所のメンテナンスは義務化されました。そのため、住宅用太陽光発電であっても、産業用太陽光発電であっても、定期的にメンテナンスを行うことが必須事項に含まれているのです。
太陽光発電を行う事業者であれば、設備のメンテナンスや点検を定期的に実施し、さらにそのレポートを作成し保管しなければいけません。また、求められた場合の提出も必要となってきます。メンテナンスをしないという選択肢はないので、十分に理解しておきましょう。
義務のメンテナンスをクリアするためには「メンテナンス体制の明確化」「メンテナンスを行うことへの同意」「フェンスの設置」「発電所情報の公開看板の設置」を行う必要があります。
メンテナンスの内容については、定めるべき内容が6つ挙げられています。その6つというのは、メンテナンスのスケジュール、人員配置・体制計画、範囲、方法、安全対策、記録方法です。また、メンテナンスの頻度に関しては、10kW未満の場合1年目、5年目、9年目、それ以降は4年に1度。10kW以上は4年に1度となっています。
次にフェンスの設置ですが、明確に定められているのは「金網等」という素材の部分のみで具体的なものは挙げられていません。安全性を考えた場合、3つのポイントを抑えておけば問題なさそうです。
まずは、外部などから触れることができないよう、発電設備とフェンスの間に十分な距離を空けること。誰もが簡単に入ることができない高さのものを設置すること。そして第三者によって簡単に取り除くことができない素材などを選ぶことです。また、フェンスには立入禁止であることが分かるよう、外部から見えやすい場所に掲示物などを掲げて対策をすることも命じられています。
こういった措置は、基本的に誰も常駐していない発電設備に第三者を侵入させないため、そして万が一故障などしている際に侵入した第三者を感電などの危険から守るために設けられたものです。だからこそ、より安全性の高い対策を取らなければいけないのです。
O&Mサービスとは?
O&Mサービスというのは「オペレーション」&「メンテナンス」の略で、発電所の整備であるメンテナンスと発電所事業がスムーズに行くためのサポートを両方行うというものです。こういったO&Mサービスを専門に行うメンテナンス業者があり、多くは月額固定でメンテナンスを請け負ってくれます。 内容としては、故障時駆けつけや年に1度の点検などで、中には保険や清掃、除草などもオプションとして付けられる場合があります。もちろん自社だけで最低限のメンテナンスを行えば義務的には問題ないのですが、常に安定した発電所の運営を行うのであれば、O&Mサービスを利用した方が良いと言えるでしょう。
ポイント
- メンテナンスを怠ると、発電不良や故障によって初期投資を回収できず、返済ができない可能性も
- 「改正FIT法」により、太陽光発電所のメンテナンスは義務化されている
- メンテナンスと運営サポート両方を行ってくれるO&Mサービス業者の利用がおすすめ
メンテナンスを行うメリット・行わないデメリット
それでは、メンテナンスをすることで得られるメリット、またしないことで考えられるデメリットについて確認していきましょう。なぜメンテナンスを行う必要があるのかわからないという人は、特に確認しておくべき項目です。
メンテナンスを行うメリット
メンテナンスを行うメリットとしてまず挙げられるのは、発電量の低下を最小限に抑えることができるという点です。太陽光パネルを設置すると、次第に砂埃や落ち葉などによって汚れが蓄積されてしまいます。
すると太陽光を吸収しにくくなり、発電効率が下がってしまうため発電量が低下してしまうことに。定期的に掃除をしておくことで、発電量を常に効率の良い状態に保つことができるのです。
※必ずしも、メンテナンスをすることで発電量が増えるというわけではないことは把握しておきましょう。メンテナンスをしないことで減少している発電量を回復するので発電量が増えたと錯覚してしまいますが、経年劣化で発電量は下がる場合もあるので一概に増えるとは言えないのです。
次に挙げられるのは、ホットスポットの発生防止ができるという点です。ホットスポットというのは、太陽光パネルの一部分が発熱してしまう現象で、これは設備の周囲に生えている雑草が太陽光パネルより背が高くなった場合に起きてしまう現象です。
背が高くなった雑草によってパネルに影ができると、その部分だけ電気抵抗が高くなってしまい電流が通りにくくなってしまうのです。すると行き場をなくした電気が熱に変わり、一部分だけが高温になるためホットスポットが発生してしまいます。
ホットスポットによって発電効率が下がるだけではなく、太陽光パネル自体や周囲の雑草を燃やしてしまう可能性もあり、火災や故障に発展してしまうことも。そのために除草などの定期的なメンテナンスが必要です。
そしてさらに、設備の劣化を素早く発見できるというメリットもあります。定期的にメンテナンスをしていると、太陽光パネルの変色、変形や層間剥離といって太陽光パネルの内部に隙間が生まれてしまう劣化をいち早く発見することができます。
メンテナンスを怠って発見が遅れてしまうと、パネルの劣化が進み最終的に広範囲の部品交換が必要となり、余計に費用がかかってしまうこともあるのです。もちろん交換するまで発電量の低下が起きてしまうため、その損失は大きなものとなってしまうでしょう。
また、定期的なメンテナンスは設備の劣化や発電量の低下などのトラブルを防ぐだけではなく、事故を未然に防ぐという意味でも必要なこととなります。例えば台風などの際にパネルのボルトが緩んでいると、パネルが剥がれて吹き飛び周囲の住宅などにぶつかって建物を欠損させてしまうことや、最悪の場合人にぶつかって大怪我を負わせてしまうことも考えられます。
そうなった場合に発生する損害賠償は、大きな負担となってしまうのです。こういった設備外へのトラブルもメンテナンスによって防止できるのです。もちろんメンテナンスは大がかかりなものになってしまうこともあり、ある程度の費用がかかってしまいます。しかし、怠ることによって起きてしまうデメリットや損失の方が大きいことを理解し、メンテナンスの大切さを知っておきましょう。
メンテナンスを行わないデメリット
メンテナンスを行わないデメリットは、行うことで得られるメリットの部分でも触れたように汚れや故障などによって発電量が低下し、得られる利益が減ってしまうこと。また、早期発見できたはずの故障や劣化を見逃し、大きな事故や大掛かりな改修によって本来必要のなかった余計な費用が発生してしまうことでしょう。
また、万が一メンテナンスや点検を怠ると、指導対象となってしまい場合によっては「認定の取り消し」となってしまうこともあります。そうなってしまっては、せっかく費用をかけて建てたものが台無しになってしまうので、メンテナンスの義務は必ずクリアするようにしましょう。
ポイント
【メンテナンスを行うメリット】
- 発電量の低下を最小限に抑えることができる
- ホットスポットの発生を防止できる
- 設備の劣化を素早く発見できる
- 事故を未然に防ぐことができる
【メンテナンスを行わないデメリット】
- 発電量が低下し、利益が減少してしまう
- 故障や劣化を見逃すことで、余計な費用が発生する
- 場合によっては認定取り消しになることもある
O&M・専門業者が行うメンテンナンスの内容とは?
メンテナンスは自分でもできることではありますが、その労力やより高い安全性を考えると専門業者に依頼するのがベストでしょう。では、専門業者へ依頼した場合に行ってくれるメンテナンスにはどのようなものがあるのでしょうか。
定期点検
人間が健康診断をするのと同じように、年に1度は定期点検を行わなければいけません。太陽光発電では定期点検において不具合が見つかる可能性がとても高いとされているため、大きなトラブルを防ぐためにも必要です。定期点検では設備の劣化や故障、不具合などがないかをチェックします。
緊急の駆け付け
パネルだけではなく、パワーコンディショナーを始めとした精密機器で成り立つ太陽光発電所は、災害などの外的要因によって故障してしまうことが非常に多いと言われています。
そういった場合にすぐ対応できるよう、専門業者では緊急の駆け付けを行っています。業者によって様々ですが、プランによって駆け付け可能な回数を決めていることも珍しくありません。
遠隔監視
遠隔監視というのは、太陽光発電所の発電状況を確認するのはもちろん、トラブルを早期発見する上でも重要なものです。万が一発電停止や発電量の低下などが起きてしまった場合、アラートなどを利用して素早くそれを知ることができます。最近は専用のアプリを用意している業者もあり、24時間いつでも発電量の確認ができる便利な機能もあります。
また、パワーコンディショナーが故障などで停止した場合や、落雷、積雪など自然災害による異常時も、遠隔監視によって異常を発見しやすくなります。もちろん遠隔で復旧対応を行えるわけではないので、その場合に対応してくれるのも専門業者となります。
その他のメンテナンス内容
その他のメンテナンスとして、敷地内の除草、太陽光パネルの掃除などもあります。これらはオプションとして設けている業者が多く、自分で定期的に行えない場合は業者に依頼して管理してもらうのが良いでしょう。
これらを全て自己メンテナンスで補おうとすると、それなりの人員や時間がかかってしまいます。もちろん自己メンテナンスの方が費用を抑えられることに間違いありませんが、専門知識のない素人が行うメンテナンスには限界があります。また、もしトラブルが発生した場合にすぐ対応できず、更に大きなトラブルに繋がる場合や、売電の損失が生まれてしまう可能性もあるのです。
お金がかかるから業者には依頼したくないという人は、今一度専門性の重要さとメンテナンスの大切さを理解し、本当に自己メンテナンスで問題ないのかどうかを考えてみてください。
ポイント
【メンテンナンスの内容】
- 定期点検
- 緊急時の駆けつけ
- 遠隔監視
- 除草、掃除
メンテナンスの費用相場とは?
それでは、メンテナンスを専門業者に依頼した場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。低圧、高圧、特別高圧によってメンテナンス費用の相場は変わってくるので、それぞれの相場についてチェックしていきましょう。
まず10kW~50kWの低圧の場合、1年間で10万円~15万円が相場となっています。次に50kW以上2,000kWの高圧や2000kW以上の特別高圧の場合は、年間100万円~200万円が相場となっているようです。もちろん高圧や特別高圧に関しては価格帯の振り幅が大きいので、あくまで参考程度として捉えておきましょう。
またメガソーラーと呼ばれる2MWを超えるものに関しては、年間200万円以上ものメンテナンス費用がかかるのが一般的です。発電の容量が大きい設備ほど、小さな故障や劣化であっても大きな損失となってしまう可能性が高いので損をしないためにも定期メンテナンスを欠かすことはできません。
専門業者の中には細かく10kW~20kWならいくら、20kW~30kWならいくらというふうに細かく金額設定やパッケージを分けているところも増えてきています。こちらも業者によって違いますが、モジュール洗浄については別料金として設定しているところが多いようです。
メンテナンス・O&M業者選びのポイント
最後にメンテナンス・O&M業者を選ぶポイントを抑えておきましょう。最近では専門業者も増えてきているので、どういった基準で選べばいいかわからないという人も増えているようです。できるだけ適正な費用で最高のサービスを提供してくれる業者を見つけるためにも、ぜひチェックしてみてください。
適切なメンテナンスを提供しているか
メンテナンス業者は数多くありますが、実はメンテナンス内容は業者によって異なります。主なメンテナンスの内容としては定期点検、緊急駆け付け、パネル洗浄、除草・掃除、遠隔監視となっています。ただし、メーカーと太陽光パネルやパワーコンディショナーの定期点検をおこなう契約を取り交わしている場合は、定期点検の契約をする必要はありません。
1メンテナンスの内容が重複していると、それだけ費用が無駄にかかってしまうことになります。だからこそ、契約したメーカーとはどのような内容のサービスが提供されるのかを把握し、メンテナンス内容が適切であるかどうかを確認する必要があるのです。
業者の規模(地域密着・全国規模)
業者の規模についても選ぶ上で考慮すべきポイントだと言えるでしょう。業者には、全国展開している場合と、地域密着で行っている場合の2種類があります。地域密着型の場合はその地域に住んでいる人にはおすすめですが、設備とは別の地域に住んでいるとなにかと不便なことが多いです。
反対に全国展開の業者であれば、どこに住んでいてもメンテナンスの相談が気軽にできるので安心です。プラスして、自社社員によって対応しているのかどうかを確認しておくとより良いでしょう。
費用は適切か
メンテナンスを依頼する側として1番気になるのは費用の面でしょう。損をしないためには、メンテナンス費用が適切に設定されているのかどうかをきちんと見極める必要があります。相場にできるだけ近い金額でメンテナンスをしてくれるかどうか、事前に業者に確認しておくと安心です。
また、メンテナンス費用があまりに高額な場合は、余計な金額がプラスされていないかも確認しましょう。高額になる場合は、初期費用の回収が遅れて利益を得られるまでに時間がかかってしまう可能性があるからです。だからこそ、相場を知っておくことも重要になってくるのです。
資格の有無
メンテナンスを行うにあたり、資格を持った人が対応してくれるかどうというのも業者を選ぶ上で重要なポイントとなります。メンテナンスにおいての資格というのは、一般社団法人太陽光発電保安協会(JPMA)による「太陽光発電メンテナンス技士」や太陽光発電協会(JPEA)による「PVC施工技術者」などがあります。有資格者は専門知識を持ち適切な対応ができるため、メンテナンスを安心して任せるためにも有資格者のいる業者を選ぶようにしましょう。
ポイント
【業者選びのポイント】
- メンテナンス内容が適切か、重複するものはないか
- 規模はどうか、自社の社員が対応するのか
- 費用は適切か
- 有資格者が対応してくれるか
メンテナンスは専門業者に任せて安心!
ご紹介してきたように、メンテナンスには様々な知識や費用、また労力などがかかります。現在義務化されたメンテナンスをより確実に行い、最高の利益を安全に得るためにはやはり専門業者に依頼するのがおすすめです。
自分にとって最適な業者を見つけるためにも、ある程度の知識を身に着け、損をしない業者選びを心がけましょう。また、太陽光発電に関わる者として、メンテナンスを行う重要性や必要性についても、きちんと理解を深めておくことが大切であることも忘れないようにしてください。
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太陽光パネルに日光が当たり、その光を電気エネルギーに変換するのが太陽光発電です。そのため、太陽光パネルに日光が当たらなければ発電はできません。夜間や太陽が出ていない日は仕方ないですが、晴れているのに発電量が落ちてしまうことがあります。 その原因は、パネル表面の汚れです。汚れが付着したままだと発電量が落ち、それは売電収入の低下にもつながります。 常に清潔にしておくのがベストですが、屋根の上にある太陽 [続きを読む]

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